「みな違う」が大前提☆東京・杉並区の教育改革!「学びの構造転換」って?

杉並区では、2019年度から公教育で、「みな違う」という発想に転換の動き。

東京都杉並区では、「学びの構造転換」という教育改革が2019年度からスタートしていること、ご存知でしたか?下記のとおり、明治以来からずっと変わらない「みなが同じ内容を同じペースで、同じ方法で学ぶ」という発想から「みな違う」に転換するという試みだそうです。

公教育の「当たり前」を真っ向から問いただすような試みを、杉並区は2019年度から独自に始めていたのです。

「個別」「探究」「協同」。杉並区では2019年度から、この三つをキーワードに「学びの構造転換」という施策を始めた。「みなが同じ内容を同じペースで、同じ方法で学ぶ」という明治以来の発想から、「みな違う」に転換する試みだ。そもそも子どもたちは、得意も苦手も、興味や関心も何もかも、一人ひとり異なる。学年が進むにつれて学力格差の拡大を招いてきた従来の公教育の反省でもある。(出典:https://news.yahoo.co.jp) 




2017年「すぎなみ9年カリキュラム」から“すごい”。

「すぎなみ9年カリキュラム」の「04 総合的な学び編(平成29年3月)」でも、「学びの構造転換」の内容が記載されており、それを読んだ先生や、教育哲学者の苫野一徳さんからも下記のように「すごい」と公教育の変革に期待を寄せる声があがっていますね。

これ、すごいですよ。
「授業改善から学びの構造転換へ」。
超画期的です。学びの個別化にも言及されています。
教育行政からこのようなすごい提案が出てくる。
教育が確実に変わり始めているのを実感します。

(出典:https://iwasen.hatenablog.com

そもそも、「学びの構造転換」とはどんなもの?

下記掲載のように、正確には「授業改善から学びの構造転換へ」という言葉だそうで、杉並区で実施されている『子どもたちの学びの在り方を根本的に考え 直そう』という取組が、「学びの構造転換」と呼ばれています。

3つのキーワードがあって、それが「個別」「探究」「協同」「みな違う」を前提に、この3つのキーワードを意識した学びのあり方を変えていくという取組みなのです。

今年度は、杉並にとって大きな節目の年です。静かに動き出した子どもたちの学びの在り方を根本的に考え 直そうというこの取組、杉並では、「学びの構造転換」、より正確には「授業改善から学びの構造転換へ」と呼 んでいます。既に小学校3校が教育委員会指定の研究課題校となり、杉並区教科等教育推進委員の先生方、その他の学校や個人単位でも自発的な取組が様々に生まれています。(出典:平成31年度杉並区「特定の課題に対する調査等」報告書より)

私が言う「学びの構造転換」とは、簡単に言えば、「学びの在り方をもう一度、考え直す」取組です。(出典:https://gendai.ismedia.jp

「学びの構造転換」の目指すところは?

下記に掲載のとおり、目指すところは「同じも 違いも混ざり認め合い、委ねて支えて共に探究する」としており、また、そこには「学習者の主体性と多様性を土台にして 学びを広く深くしていく」という意味合いが込められているようです。

まず、この学びの構 造転換ですが、その意味するところ、目指すと ころは、スライドタイトル上の一文、「同じも 違いも混ざり認め合い、委ねて支えて共に探 究する」に集約的に表現されています。 この一文を読んで、なるほど、確かにこれま での「教員がより細かく丁寧に教える」という 考え方に基づいた「授業改善」とはある意味で 真逆、「学習者の主体性と多様性を土台にして 学びを広く深くしていく」という意味では構造転換と言い得るな。(出典:平成31年度杉並区「特定の課題に対する調査等」報告書より)

この取組は、「みな同じ」を土台にしつつ、本来的に人は「みな違う」のだということから学びの在り方を考え直していくものです。

一人一人の多様な生き方を支える学びを実現することはもちろん、学校教育の「難問」を解決するために。(出典:https://gendai.ismedia.jp




杉並区教育委員会の山口裕也さんの報告書に注目!

2019年に、杉並区教育委員会教育長付主任研究員の山口裕也さんの『平成31年度杉並区「特定の課題に対する調査等」報告書』に、杉並区の「学びの構造転換」における事例に基づいた熱い想いが語られています。

今、私が、杉並の教育を担う一人として、ここまでの 10 年余の取組は全て学びの構造転換のため にあったのだと言えば、それはさすがに美化が過ぎるというものです。しかし私は、公教育制度の本体・本丸 たる授業・学びの在り方を根本から変えるためにこそ、様々なことを準備してきました。(出典:平成31年度杉並区「特定の課題に対する調査等」報告書より)

これを読めば、山口裕也さんの本気度がお分かりになると思います。

山口 裕也 さんとは?

杉並区で公教育政策に15年間ほど携わってきた方で、現在、杉並区の教育長付の主任研究員として、教育政策全般の企画や点検、評価を担当し、学校と地域への総合的な支援を担っています。

現代新書 | 講談社

教育の「そもそも」を問い直すことで、これからの教育政策のあるべき姿が見えてくるーー杉並区教育委員会のスタッフとして公教育…

2021年1月に『教育は変えられる』という著書も出し、教育関係者の間でも話題を呼んでいます。

「学びの構造転換」は区の小学校で実際に取り組み中

杉並区の「学びの構造転換」の取り組みは、区内の小学校でも学校経営方針として、積極的に学校内で取り組まれています。杉並区の堀之内小学校のHPでも、その方針が下記のように記されていました。

来年度の堀之内小学校は
これまでの学校経営方針の3つの柱を継続します。

◆根拠に基づく合理的な指導(お日さまの指導)
◆全ての子供が学びやすいユニバーサルデザイン
◆全ての大人ですべての子供を守り育てるための情報共有

その上で、杉並区の「学びの構造転換」に積極的に取り組みたいと考えています。

(出典:杉並区立 堀之内小学校HP

杉並区立桃井第四小学校では、昨年度から自校の学びの構造転換に取り組む。教員の硲充史さんは2年生の担任。最近の授業で、ある工夫をした。「収穫できる植物を育てる」という単元。普通はミニトマトを苗から植えて育て、収穫し、持ち帰って食べる。硲さんは「子どもたちに種を選ばせる」ことから始めた。 (出典:https://news.yahoo.co.jp) 



現場の実践を支えるカギは「地域運営学校」?

杉並区で始まったこの「学びの構造転換」の取り組みが、このように区内の小学校でも現場の先生により教室内で実践されていますが、そのチャレンジの背景には、「地域運営学校」(コミュニティスクール)の存在があるようです。

下記に掲載の通り、杉並区では今年の4月に、全小中学校が「地域運営学校」に変わったことで、保護者や地域の人が学校運営に参加しやすくなったという環境が整った影響も、少なからずあるようですね。

現場の教員たちがチャレンジできる背景には、地域の理解と協力もある。 杉並区ではこの4月、全小中学校で「学校運営協議会」の設置が完了し、それを通じて保護者や地域の人が学校運営に参加できる「地域運営学校」になった。(出典:https://news.yahoo.co.jp) 

杉並区の「学びの構造転換」に関連する資料をHPで公開中

現在、コロナの影響で、調査や報告書作成を一時中断しているようですが、杉並区HPにて、これまでの「学びの構造転換」に関連する報告資料が公開されています。興味ある方は是非のぞいてみてください!

このページでは、令和2年度報告書の代替として、報告書に収録予定だった資料の一部を公開します。いずれも、令和2年度に実施した「学びの構造転換のための研修」に関連する資料です。(今後、随時追加していく予定です。)(出典:杉並区HP

杉並区公式ホームページ



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