成長の証!「10歳の壁」「小4の壁」特有の劣等感に潜む、子どもの成長に大切な2つの特徴。

こんにちは、まゆみんです。

現在、息子が小学校4年生。もうすぐ10歳になります。ちょうど、4年生になるあたりくらいから、反抗期??!!と感じるような態度が多くなり「いや 、でも反抗期にしては早くないか?」とモヤモヤしながら、日常的に反抗的な態度の息子との関係に悩んでいた時期がありました。



「最近厳しかったかな?」と反省し、自分の態度も改め、一時期は親子関係も良好で、息子も落ち着いてきていた様子でした。が、何かの拍子にまたすごく情緒不安定になり、劣等感を抱いて思い悩むという姿を繰り返すように。

その原因が何か?と思いつくこともなく、自分もなるべく優しく接しているつもりなのに、「なんでこんなに落ち込んでるの?」と思い悩み、「これはどういうことなのか?この年齢にはありがちなことなのか?」と調べてみたところ、どうやら「10歳の壁」という言葉があることを、今回初めて知りました。

「小4の壁」とも言われるそうですが、ちょうど、この10歳前後の年齢の子どもには劣等感自己肯定感が低くなるというのはありがちだそうですね。この時期の年齢の子が、情緒不安定だったり、自己肯定感低いのは、その子に限っての特別なことではなく、一般的な成長段階の通過点で、健全に成長している証拠だということがわかってきたのです。

そんなことを知ったら、「自分のせいじゃないか?」と自分を責めたり、不安になっていた心が、なんだかスッと楽になりました。子どもの成長の発達について、こういった知識をちょっとでも得ることにより、親が安心することで子どもをあたたかく見守る気持ちがうまれたり、それによって、子どもの心も救われ、親子関係がよりよくなれたらいいですよね。

親にとっても、初めての子育て。子どもの年齢に応じて、様々な親にとっての”問題”?がおこるたびに動揺や不安が生まれることも多いかと思いますが、その都度親も学び、反省しながら、子どもと一緒に成長していくいい機会になりますよね。

一見ネガティブと捉えられがちの「10歳の壁」も、見方によっては、とても大切なことだったりします。そういう視点を増やすことで、子への理解が増え、親子関係もよくなるはずです。子どもの成長を信じて、どっしりと構えていたいですね‼︎

“つまずきや劣等感を抱いたり、自己肯定感が持ちづらくなる”

「9歳の壁」「小4の壁」とは、9歳(10歳)、小4の時期の子ども達がつまずきや劣等感を抱いたり、自己肯定感が持ちづらくなる現象のこと。(出典:benesse.jp) 

“自己肯定感が下がってしまう子が少なくない”

この時期になると小学校での学習内容が急激に難化するうえ、急激な心身の成長に伴い、物事の捉え方や自己理解も大きく変化し、それまでと比較して「自分はできない!」と感じることが増え、自己肯定感が下がってしまう子が少なくないとされています。(出典:prtimes.jp)

“8歳~12歳にかけて自尊心が低下”

自尊心の変化で、ローゼンバーグの調査では、8歳~12歳にかけて自尊心が低下することを報告しています。これは、「認知的コンピテンス(潜在能力)」の発達によるもので、例えば、「自分は運動は得意だが、算数は苦手」などのように、領域別に得意不得意を判別できるようになり、自分の不得意な部分も認識し始めるためと考えられています(出典:cfc.or.jp)

 

具体的で自己中心的思考から、「抽象的・客観的」思考に成長している!

「抽象的」とは、いろんな事柄における「共通点」を探って、それを「一般化」して考えること。ピアジェ博士「認知発達段階理論」によると、7歳〜11歳の年齢は、「脱中心化、保存の概念が発達する時期」とされていて、発達段階としては「具体的操作期」と呼ばれています。

10歳前後の年齢は、「抽象的」かつ「論理的思考」で物事を考えるようになり、自分中心的な視点よりも、客観的に相手の気持ちを考えて発言するようになったり、周りに合わせて行動するという変化がでてくる時期のようです。

出典:chiik.jp
出典:chiik.jp

“自分を他の友だちと客観的に比較できるようになる”

一見マイナスに見える姿が成長の表れである場合が多いことに注意しましょう。例えば、自信を失ったり劣等感をもったりするのは、自分を他の友だちと客観的に比較できるようになるためであり、これは大きな成長と言えます。(出典:benesse.jp

抽象的・客観的な考え方ができるようになっていきます

小学高学年から中学生くらいであればほぼ大人の脳に近づいている状態ですが、「具体的操作期」である9~10歳の子どもはちょうどその移行過程に当たります。人間の成長において大きな転換期となる大事な時期で、具体的・主観的な考え方から少しずつ抽象的・客観的な考え方ができるようになっていきます。(出典:soctama.jp

いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま。「本質を抽象的にとらえる」(出典:デジタル大辞泉より)

“抽象的思考や他人の立場に立った考え方ができるようになる”

この時期の子どもが脳の発達により、抽象的な概念も理解できるようになったり、自分を客観的に認識できるようになったりすることで生まれるものだと言われています。(出典:benesse.jp) 

9~10歳よりも前は、他人の視点に立って考えることができない。10歳以降になると、抽象的思考や他人の立場に立った考え方ができるようになる。(出典:bookmeter.com

 

 

「自分」とは何か?冷静に見つめ直し、より高みを目指せる!

抽象的かつ客観的思考により、周りの他人と自分を比較しがちになるため、この時期は「自分」を見つめ直すことが多くなるようです。他者と比べがちになるので、そこで劣っていると感じれば、自信をなくして落ち込むことも多々。

ただ、それは、これまで自己中心的に自分に都合よく自分を捉えがちだったのが、自分を客観的に冷静に捉えることができるようになったという成長の証であり、より「自分」のことを知るいいチャンスにもなるということになります。





また、『子どもの「10歳の壁」とは何か?乗りこえるための発達心理学』の著者である渡辺弥生氏によると、この自分を客観的に見つめ直すと行為は、「根拠のない万能感」を一度崩すという意味でも、大切な成長過程のようです。確かに、自分の子ども時代を振り返っても、このくらいの年齢から、自分は少し「謙虚」になったと思います(笑)。謙虚さは、社会のなかで他者を尊重しながら生きてていく上でも、とても大切な意識になりますね。

『子どもの「10歳の壁」とは何か?乗りこえるための発達心理学』の著者である、法政大学教授 渡辺弥生氏は、「自分はなんでもできる」という根拠のない万能感を抱いたままでは、社会にスムーズに適応できないと述べています。自分とお友だちを比較できるようになるからこそ、広い視野で物事をとらえたり、「もっと頑張ろう」と高みを目指したりできると言えるでしょう。(出典:woman.excite.co.jp

落ち込むことはあっても、それを冷静に捉えて、じゃあこういう自分になろう、と自分の弱点をプラスに変える良い機会にもなるので、そんな前向きな気持ちになれるよう、親として優しくそのつまづきをサポートしてあげられるといいですよね。

逆に、そのネガティブな自己評価に追い打ちをかけるように、怒ってしまったりすると、心の行き場を失ってしまったり、そのまま自己否定を強くしてしまうこともあるようなので、この時期の親の関わり方は特に大切になってくるようです。

親としても、ついつい口だして正論を言ってしまいそうになりますが、今回「10歳の壁」を知れたことで、なるべく子どもの気持ちに寄り添って、見守り、必要であればあたたかく手を差し伸べる、そんな親でありたいなと改めて感じることができました。

 

「人から言われた自分」、つまり他人と比較して自分自身を知っていきます。

それまでは「自分の好きな食べ物」や「自分の持ち物」で自分自身を判断していましたが、10歳くらいになると、「人から言われた自分」、つまり他人と比較して自分自身を知っていきます。(出典:wacoal.jp

“「自分」というものがじわじわと出てくる”

小学校の教員をしていて面白いのは3〜4年生である。子どもたちのエネルギーがビンビン伝わってくる。まさに10歳前後。1〜2年生は結構先生の言うことを素直に聞く。しかし3〜4年生になると「自分」というものがじわじわと出てくる。(出典:bookmeter.com

“場合によっては否定的な自己評価につながってしまいます”

小学4年頃から劣等感や羞恥心などを強く意識する子もいて、場合によっては否定的な自己評価につながってしまいます。親は子供の変化を注意深く見守る必要があります。(出典:point-g.rakuten.co.jp

 

 



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