チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校
2018年に開校!CBSEを取り入れた
インド系インターナショナルスクール
2018年に、インドと日本の交流を目的にスタートした「NPO法人インド日本友の会」によって京都に開校した「チャンドラ・セカール・アカデミー・インターナショナルスクール京都校」。東インド(オディシャ州)にある「チャンドラ・セカール・アカデミー」の京都校という位置付けで、関西初となるインド式カリキュラム(CBSEカリキュラム)を取り入れたインド系インターナショナルスクールです。定員は90名で、対象は小学生としています。
インド・オディシャ州プリーで2004年に開校した、幼稚園から高校まで約350名が通う、日本語教育と日本文化・マナーを教えるCBSEカリキュラムの英語教育学校「チャンドラ・セカール・アカデミー」の姉妹校になります。
外国人と日本をつなぐ学びの場に
学校の代表の方のメッセージによると、日本が好きでやってきた外国人の人たちが、日本の文化や暮らしに馴染めずに祖国に帰ってしまう現実に対しての問題解決策として、日本で暮らす外国人の子どもたちが手ごろな費用で通うことのできるインターナショナルスクールを作ることになったという想いが語られていますね。読んでいて、感動してしまいました。
現在、日本には多くの優秀な外国人が働いています。彼らは、日本を好きでやってくるわけですが、日本に馴染むことができず帰国してしまうという現実があります。その大きな原因が、子供たちの教育です。既存のインターナショナルスク-ルは授業料が高額なため、一般的な収入の労働者は子供を通わせることが困難です。かといって日本の学校に通うと日本語を中心に勉強するため、祖国へ帰った時に、勉強を続けたり仕事に就いたりすることが難しくなります。日本に暮らす外国人の子供たちが手ごろな費用で通うことのできるインターナショナルスクールをつくることで、より多くの外国人が日本に長く暮らし、日本とのつながりを深めていくことができると考えています。
(出典:https://www.csais-kyoto.jp/message/)
日本の言葉、マナー、文化を強化している理由
代表のメッセージで以下に書いてある通り、この学校が、日本に滞在している外国人の子どもたちを対象にしていることから、その子どもたちが日本の生活に早く馴染める事を重視されての事のようです。
来日したばかりの子供たちが日本語や日本文化を覚えるには時間がかかり、十分に支援することは困難です。また子供たちの父兄も、言葉や文化を理解していないため、家族全員が苦労しながら毎日をおくらなくてはなりません。子供たちが当校で日本語や日本文化を学ぶことにより、将来、日本の学校に進学できる可能性が広がるだけでなく、その子供たちを通して父兄たちも日本を知る機会を多く得ることができます。(出典:https://www.csais-kyoto.jp/message/)
クラウドファンディングで
開校資金の目標金額を達成
「国境という垣根を超えて!インターナショナルスクールを京都に!」というタイトルで、クラウドファンディングにも挑戦され110人からの支援者のもと、目標金額を達成されていました。代表の方の心のこもったあつい想いが、届いたのですね!
インド人だけではなく、
世界各国の子供達の受入れを目指している
学校では主に英語教育に重点をおいた授業ですが、日本語・日本文化・日本のマナーも学べるようになっており、他国の言語も選択可能。インド人だけではなく、世界各国の子供達の受入れを目指している学校です。
毎朝のヨガ、英語力とICT技術、
日本文化を大切にする教育
教育内容としては、インド発祥のヨガを毎朝、朝礼・終礼時に取り入れるほか、高度な英語力とICT技術をもつ国際人を育成するとともに、日本文化を愛し礼儀作法を大切にする文化人の育成を目指します。
加えて、音楽、料理、ヨガなどの交流イベントを通じて、地域の学校、住民、外国人との積極的な交流を行います。
世界の子供達が一緒に学び、生活をともにし、「世界はひとつ」を合言葉に自分たちが地球人としての自覚を持つことで、お互いの国に対しての理解を深め、思いやりを育てます。そして自分の中にある、世界のためにできることの気づきを志として持つことを教えたいと考えています。そのために志教育を導入するとともに、「チャンドラ・セカール・アカデミー」が培ってきたインド教育のノウハウを存分に活かし、新たなカタチの国際学校を設立したいと考えます。(出典:https://tsukuru-kyoto.net)
小学校の次は、中学校、高校も…
代表のメッセージによると、まずは小学校から。その次は、中学、高校と、外国からきた子どもたちの教育環境を整えていく事を視野に入れての、今回の学校開校のようですね。是非とも、大きく発展していって欲しいなと思います!
外国から来た子供たちの教育環境を整えれば、外国から来た大人たちにももっと日本を好きになってもらい、日本で長く働いてもらうことができます。CSAISを今回の小学校から、中学校、高校へと広げていくことが私の次なる夢です。それが実現すれば、少子化に悩む大学や優秀な外国人を雇いたい企業が京都に集まってくることにつながるのではないかと思います。
(出典:https://www.csais-kyoto.jp/message/)
インドの教育システム
CBSEカリキュラムとは?
CBSEとは、インドの教育方式で、The Central Board of Secondary Education(中央中等教育委員会)の略。インド全土のCBSEスクール3,000校を含む約8,500校以外にも、世界23カ国150校で使われている約800万人の生徒が学んでいる、「世界で最も優れた教育制度」とも言われるインドの教育システムだそうです。
Chandra Sekhar Academy International School, Kyoto, Japan、京都…
ドイツ系インターナショナルスクール4校まとめ
日本のドイツ系インターナショナルスクール4校をみてきましたが、どこか気になる学校ありましたか?インド系スクールといっても、それぞれにそれぞれの特徴があるので、一概にインド系は..とは言えないものがありますよね。
共通しているのは、算数やIT、英語を基本とする言語の教育が早期でレベルが高いといったところでしょうか。さすがインドだなと思わされます。
今は、日本にはこの4校しかない(調べたところ)ですが、どこも少人数でスタートしたのがあっという間の人気で規模が大きくなっているところをみても、今後インド系インターナショナルスクールは、日本で増えていくのではないかという印象を受けます。
日本のインターナショナルスクールに共通して言えるのですが、このご紹介した4校も、日本では義務教育外の「無認可校」になっていいるので、卒業後や転校後の進路が少し難しくなる状況があるのが、入学を躊躇されている方の中にはもしかしたらデメリットの要因としてあるのかもしれません。
それゆえ、生徒の卒業後の進路希望が、海外の大学が大半というのがあるそうです。現状では、日本の大学に進むには、大検を取らないといけないという現実があります。
日本も、子どもたちの学び場に対してもう少し寛容に、柔軟に対応してくれるといいと思いますが、少しづつそういった仕組みや制度も変わっていく日もそう遠くはないと願います。
もちろん、合う合わないはあると思いますが、子どもの学び場の選択肢の一つの候補の学校として、検討してみるのも良いかもしれませんね!
参考メディア・文献
- https://www.city.kyoto.lg.jp/fushimi/page/0000235672.html
- https://tsukuru-kyoto.net/progress
- http://tatsuya-saito.hatenablog.com/entry/2018/03/12/074058
- https://www.chiikunote.com/entry/indianinternationalschool
- https://angelsenglish.com/?lang=ja
※本記事は、筆者が独自で情報を集めてまとめた内容になっております。より詳細で確実な情報に関しては、各自お問い合わせ頂きますようお願い致します。