第6波に「オンライン授業」を実施(決定)した自治体・公立学校はどこ?西東京市、枚方市 他(2022.2.10更新)

オミクロン株の感染拡大が止まらないコロナの第6波で、世界的にも教育現場は大混乱…。日本の教育現場も、全国的にクラスターの発生が連日止まらず、学級閉鎖や休校なども相次いで報告されていて大変な状況となっています。

FNNの調査によると、東京都23区では、小学校で64校91のクラスの学級閉鎖、中学校で30校46クラスの学級閉鎖が起こっていたそうで、これはもう教育現場も大混乱ですよね…。

学級閉鎖も相次いでいて、FNNが東京23区の教育委員会に確認したところ、公表できないとした3区を除く20区では、19日夜の時点で、区立小学校64校91クラス、区立中学校30校46クラスの学級閉鎖が起きていた。(出典:FNN

そして、学級閉鎖や休校時に、自宅から「オンライン授業」に参加できるように整えてくれている学校もあれば、「ただの休み」になっている学校もあり、その差も学校や地域によって大きな違いがでているようです。

そんな中、未然にそのような状況を防ごうと、自治体として「オンライン授業」を選択できるように決定し、すでに実施しているところもあります。

また、現在オンライン授業の実施を「検討中」と発表している自治体もちらほらあがってきているので、今後オンライン授業の実施の決定を発表する自治体や学校も増えてくると思われます。

今回は、ニュースなどで公開されている情報から、すでにオンライン授業を実施または決定して動き出している自治体の取り組み状況をご紹介いたします!

目次

北海道

釧路市

釧路市の小中学校で本格的にオンライン授業(未実施の学校もあり)

北海道釧路市内の小中学校でもオンライン授業が本格的にはじまっているようですが、そんな中でもオンライン授業に取り組まない学校もあるようで、学校による教育格差が生じてるケースが起こっているようです。

釧路市内の小中学校でオンライン授業が本格的に始まっているが、学校の対応に差が生じている。ビデオ通話で先生と子どもが双方向にやりとりする学校がある一方、未実施の学校も。(出典:北海道新聞

新潟県

新潟市の一部の小学校(関屋小学校など)

新潟市の一部の小学校(関屋小学校など)でオンライン授業。

新潟市の一部の小学校(関屋小学校など)では、オンライン活用の授業が実施されています。ただ、学級閉鎖の対応などに追われて、オンライン授業の実施が難しい学校もあるようです。

宮城県

白石市の一部の小学校(白石第二小学校など)

白石市の一部の小学校(白石第二小学校など)でオンライン活用の分散登校。

宮城県白石市白石第二小学校では、2月4日から、オンライン授業活用の「分散登校」スタートさせています。宮城県としては、今月末までに各学校において、分散登校や時差登校を検討するように求めているようですね。学校によって、やるやらないの格差がでている様子です。

福島県

福島市の一部の小中学校(信陵中学校など)

福島市の一部の小中学校で、1月31日から「オンライン授業」「分散登校」実施。

福島市の一部の小中学校(信陵中学校など)では、1月31日から「オンライン授業」や「分散登校」などの対応が始まっています。

長野県

長野市

長野市の県立高校、1、2年生対象に分散登校とオンライン授業。

長野市の県立高校で、1年生と2年生対象に、1月27日から分散登校とオンライン授業が始まっています。家にいる生徒にも、教室で行われている授業をオンラインで配信して、同じペースで学習できるようにしているそうです。

これまでの準備や積み重ねがあったおかげで、今回のオンライン授業対応もスムーズだったようですね!

内藤信一教頭は「これまでの積み重ねもありオンライン授業はスムーズに対応できました。部活動ができず残念がる声も多いので、早く活気のある学校に戻ってほしい」と話していました。(出典:NHK

軽井沢町の一部の小中学校(軽井沢中学校、町立3小学校など)

軽井沢町の一部の小中学校(軽井沢中学校、町立3小学校など)でオンライン授業。

軽井沢中学校では、1月31日から、特別支援学級をのぞいた全学級でオンライン授業をスタート。また、町立の3つの小学校(高学年のみ)では、対面とオンライン授業の併用がスタートしています。

軽井沢中学は1月31日から、特別支援学級をのぞく全学級でオンライン授業を導入。新型コロナの影響で1月に学年、学級閉鎖があったことなどをふまえ「3年生の受験に影響のないことを最優先に考えた」と登内淳校長。町立3小学校は在住地区でクラスを2つのグループにわけ、1日ごと交互に登校。高学年は対面とオンラインの授業を併用し、低学年は対面のみ。

茨城県

茨城県の小学校、1月31日からオンライン授業や分散登校に。

茨城県教育委員会は、小学校1月31日から、オンライン授業や分散登校などの対策をとるよう各市町村の教育委員会に要請をだしています。期間は、2月10日までを予定していましたが、さらに2月18日まで延長要請を出しています。保護者の仕事などで難しい場合は、個別対応を可能とするようです。

埼玉県

さいたま市

さいたま市、感染不安な場合、オンライン授業を選択可能に。

さいたま市では、感染不安で学校を休む(自主休校)児童生徒を対象に、オンライン授業の実施をスタートさせています。

昨年の夏休み明けの緊急事態宣言中にも、さいたま市は対面かオンラインを選べる「ハイブリッド授業」を実施していましたね。「学びを止めない」を大切に、子どもたちのそれぞれの状況に合わせた選択ができるよう整えてくれるのはありがたいです。

さいたま市は、昨年の夏休み明けの緊急事態宣言中は、オンライン授業を並行していた。細田真由美教育長は24日の定例会見で、「現時点では学びを止めないために、学級閉鎖などの児童生徒、感染を懸念している児童生徒を対象にオンライン授業を実施し、通常の授業を行う」と述べた。 (出典:埼玉新聞

東京都

千代田区

千代田区の小中学校で「自主休校」選択者に「オンライン授業」。

東京都千代田区の小中学校では、対面授業を基本としながらも、濃厚接触者になったり、感染不安などで登校が難しい(自主休校)児童生徒対象にライブ配信の「オンライン授業」を実施しています。

世田谷区

世田谷区の小中学校、2月13日まで「通常授業とオンライン学習の選択制」実施。

世田谷区の全区立の小中学校では、「通常授業とオンライン学習の選択制」が取り入れられています。期間は、1月26日(水)以降順次開始で、2月13日(日)まで。オンライン選択した場合は給食費は徴収しないという点の配慮もあります。

西東京市

西東京市、未然防止の為、全小中学校でオンライン授業に。

東京都西東京市は、1月19日から受験をひかえた公立の中学3年生を対象にオンラインに授業を実施していましたが、1月25日からは、小学校と中学校の全学年で実施すると発表しています。期間は1月28日までで、それ以降は感染状況をみながら対応を検討していくとのこととなっていましたが、オンラインに授業の実施は、2月4日まで延長になりました。

自宅で1人で授業を受けるのが困難な場合は、学校でオンライン授業を受けられるようにも対応しているそうです。

西東京市教育委員会は「学校での感染拡大を未然に防ぐため、オンラインに切り替えることを決めた。安心して授業を受けられるよう支援していきたい」としています。(出典:NHK

新宿区

新宿区の小中学校、1月24日から対面とオンライン活用の「分散登校」開始。

東京都新宿区では、1月24日(月)から、区立の39のすべての小中学校で、オンライン授業を活用する分散登校をスタートさせています。

山梨県

山梨県、小中高に「オンライン授業」「分散登校」実施を要請。

山梨県は、県内の小中高校に、準備が整い次第「オンライン授業」や「分散登校」の実施をするよう、要請を出しています。県内の公立高校では、すでに、1月25日から約半分の14校が「分散登校」を取り入れて対応しているとのこと。

石川県

野々市市

野々市市、中学校3年生対象に、入試日までオンライン授業に。

石川県野々市市の、市立中学校2校で、3年生対象に1月26日午後から休業にし、その期間はオンライン授業などで対応することになりました。期間は、私立高校の入試がある2月1日まで。

野々市中と布水中の計約四百八十人。生徒は一人一台配布されているタブレット端末を持ち帰り、学習指導を受ける。休業中は学校ごとにオンラインで授業をしたり、自習にしたりして対応。個別の質問対応や面接練習もオンラインで行う。(出典:中日新聞

羽咋市

羽咋市の羽咋中学校で、オンライン授業実施。

羽咋市の羽咋中学校では、全校対象に1月26日にオンライン授業を実施。27日、28日は、2月1日に受験を控えた中3対象のみに、オンライン授業を実施しています。

加賀市

加賀市の中3対象に、オンライン授業選択可能に。

加賀市の一部の中学では、1月26日から、入試を控えて不安な中3の生徒対象にオンライン授業を選択できるにしています。1月27日には、加賀市の市内の全中学校で実施。

白山市

白山市の中3対象に、オンライン授業スタート。

石川県白山市の市内の全中学校で、受験を控えた3年生対象にオンライン授業が1月24日からスタートしました。期間は2月1日まで。

小松市

小松市の中3「一斉休校」に。期間中は、質問専用のオンライン対応に。

石川県小松市では、市内の全中学3年生を対象に、1月26日から2月1日まで「一斉休校」にし、その期間中はオンラインでの質問対応ありの自宅学習に切り替えています。

能美市・ 川北町

能美市・ 川北町の中3対象に1月末までオンライン。

石川県の能美市と川北町では、中学3年生を対象に、1月27日から1月末までオンライン実施となっています。

能美市と川北町は、中学3年の授業を27日から1月末までオンラインで実施する。能美市は約500人、川北町は約100人が対象で、持ち帰ったタブレット端末を使う。(出典:北國新聞社

岐阜県

岐阜市立則武小学校

岐阜市立則武小学校、去年から「ハイブリッド授業」継続実施。

岐阜市立則武小学校では、去年から対面とオンライン授業の「ハイブリッド授業」を展開しています。則武小学校では、全校児童540人のうち、約20人が感染不安で「オンライン授業」を選択しているそうです。

「今、小学校ではコロナの感染を心配する子が出てきました。ですので自宅でオンラインをしたいという子と、学校へ登校して授業を受ける子と、“二極化”が出てきています。オンライン授業も提供するし、直接来ている子どもたちにも授業を提供していく」  (岐阜市立則武小学校 松岡猛・校長)(出典:yahoo

大阪府

大阪狭山市

大阪狭山市の中3対象に、2月3日〜9日「オンライン」実施。

大阪狭山市の市立中学3年生対象に、府内の私立高校入試前の感染拡大を防ぐことを目的に、2月3日~9日は「オンライン」実施になりました。

枚方市

枚方市、小中学校で1月20日から「ハイブリッド授業」実施。

大阪府枚方市では、1月20日から市内の公立小中学校で、教室での対面か自宅からのオンラインかを選択して学習できる「ハイブリッド授業」を実施しています。

NHKの記事によると、小倉小学校では、全校児童400人余りのうち33人が自宅からのオンライン授業を選択(1/21時点)していたとのこと。

感染不安やコロナ感染などで登校が困難な子どもたちにとって、家でも学びを選択できる状況というのはとても助かりますよね。保護者からも感謝の声が上がっているそうです。

小倉小学校では21日は全校児童400人余りのうち33人が自宅での学習を選択しています。授業では自宅にいる児童にも発言の機会が与えられ、教室にいる児童が声を出して反応することで、積極的に参加できるよう工夫されていました。また、グループワークでは児童どうしが端末の画面ごしに意見を交わしていました。オンラインで授業を受けた女子児童は、「みんなが反応してくれるので質問や発言がしやすかった」と話していました。(出典:NHK

寝屋川市

寝屋川市、中3に「選択登校制」+「授業のライブ配信」。

寝屋川市は、受験を控える中学3年生対象に、「選択登校制」+「授業のライブ配信」の推奨が、広瀬けいすけ寝屋川市長より発信されています。

寝屋川市は以前より、独自の「選択登校制」を打ち出して実施し、市長自ら市民に向けていち早く情報を発信してくれているので、安心ですし、心強いですよね。

奈良県

天理市

天理市、中3対象にオンライン授業実施。

天理市では、受験を控える私立中学校3年生対象に、一斉に対面からオンライン授業へ切り替えています。オンライン学習の実施期間は、2月3~17日と、3月3~7日。希望する生徒には、登校してのオンライン授業参加も可能とのこと。

兵庫県

神戸市

神戸市の小中学校、自主休校の場合もオンライン授業配信など対応。

神戸市の市立の小中学校では、オンライン授業を行うなどの対応をしています。

学級閉鎖などに限らず、濃厚接触者で登校できない場合や、感染不安から自主休校の場合も、オンラインで授業を配信したり、オンライン面談したりの対応などもしているそうです。

姫路市

姫路市で、オンライン授業配信の取り組みスタート。

兵庫県姫路市では、感染不安で通学できない児童(自主休校)も対象に、オンライン授業を配信するなどの取り組みが本格化しています。

山口県

防府市の全市立小学校、1月26日から3日間休校でオンライン授業に。

山口県防府市の全市立小学校が、1月26日から3日間臨時休校に。その間、オンライン授業実施して、児童の学びを止めない対応をするようです。

徳島県

徳島県の中高37校で分散登校(オンライン配信活用など)始まる。

徳島県内の高校では、2月7日からオンライン配信活用の分散登校が始まっています。このような分散登校は今月15日まで県内の中学校と高校、あわせて37校で実施されているとのこと。

佐賀県

鳥栖市

鳥栖市の中学校1校で、中3対象にオンライン授業に。

佐賀県鳥栖市の中学校1校では、中3対象で1月27日から学年閉鎖になり、オンライン授業での学支援が実施されています。

福岡県

福岡市

福岡市では、オンライン授業(出席扱い)を以前から継続実施。

福岡県福岡市では、コロナ感染不安などで登校できない自主休校を選択する児童生徒へもオンライン授業を実施し、それを「出席扱い」にもするという対応を以前より継続して実施しています。


福岡市 緊急事態措置の解除等に伴う市立学校の対応について
コロナ不安等で登校できない児童生徒への対応 【継続】
基礎疾患や感染不安で登校できない児童生徒にはオンライン授業を実施(出席扱い)。
 

熊本県

熊本県の県立中高で、分散登校とオンライン授業実施が決定。

熊本県教育委員会は、県立高校県立中学校で、教室の人数を20人程度にする「分散登校」と、登校しない生徒のために「オンライン授業」を実施することを決定し、学校で準備が整い次第、この方針を実施していくこととなっています。実施期間は、重点措置と合わせて2月13日まで。

また、市町村教委と県内の私立学校にも、この取り組みを参考に地域の感染状況などに応じて対応するよう依頼しているとのこと。

宮崎県

宮崎市

宮崎市、1月31日から給食後下校でオンライン学習実施に。

宮崎市教育委員会は市内の小学校に対して、1月31日から給食後に下校とし、同時に、オンライン学習を積極的に実施するよう通知を出しています。

沖縄県

那覇市

那覇市の小中学校、オンライン授業と分散登校を実施中。

沖縄県那覇市の小中学校では、クラスを半分に分けて1日おきに交互に登校し、登校しない日や感染不安がある場合は「オンライン授業」に参加するスタイルの「分散登校」が、1月12日から始まっています。

期間は1月25日までと予定していましたが、その後の対応については状況に応じて決定していく流れとなっています。

浦添市

浦添市の小中学校、1月28日までオンライン授業に。

浦添市では、市内の16の小中学校で「オンライン授業」を実施しています。親が仕事を休めないなどの場合は、登校可能としているそうです。期間は1月28日まで。

西原町

西原町の小中学校、休校し可能な限りオンライン授業に。

沖縄県西原町では、町立の小中学校全6校で1月11~17日まで休校し、可能な限り「オンライン授業」で対応していたようです。家庭での対応が困難な小学1~3年生児童は学校で受け入れ対応していたとのこと。

豊見城市

豊見城市の小中学校、1月11日〜28日の期間、休校&オンライン授業に。

豊見城市の8つの小学校と3つの中学校では、1月11日から休校&オンラインで授業が実施されており、当初予定していた1月17日までの期間が1月24日まで延長され、さらに、28日までの延長が決定しました。

今回、ニュースなどで報道されている情報に絞って、ご紹介しております。自治体が決定する前に、学校判断で登校が不安な生徒や困難な場合にオンライン授業を実施している学校もあると思いますし、今回の第6波以前から平常でオンライン授業を選択できるようにしている自治体や学校もありますので、今回ご紹介したものに関しては一部となります。

ただ、確実に言えることは、現在、コロナ関係なくとも何らかの理由で「学校に行けない」子どもたちが多くおり、その子どもたちは、学校の授業を受けられれずに「放置」されている現状が多くあるということ。

その解決策や手助けの1つの手段として、オンライン授業を、今こそ実施して、一人でも多くの子どもたちに学ぶ機会や権利、安心が保障されてほしいと願うばかりです。

そして、一斉休校や一斉オンライン授業を実施する場合は、またそこにも、何らかの理由で、それが困難になる子どもたちもいると思いますので、どちらか一択ではなく、子どもの状況に応じて「選択」できるということがとても重要だと思います。

状況に応じて、柔軟性の高い教育現場になっていくといいなと思いますが、そのためにも、まずは文科省がしっかりと現場の状況を把握し、すべての子どもたちにとってプラスとなるような施策、方向性の決定を迅速に判断していただきたいと思います。

ただ、自治体や学校に対応が任せられている現状があり、現場の先生方、教育関係者の方も大変だと思います。子どもたちも、保護者も大変です。みんなで情報を共有し、手を取り合って協力しあい、子どもたちの学びや安心を取り戻していきたいですね!

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