こんなに世界は進んでる!海外で「メタバース×教育」を実践している事例(アメリカ、イギリス、フランス、韓国など)

目次

まずは…「メタバース」とは!?から。

最近少しづつ目にしたり、耳にするようになってきた「メタバース」。facebookも、これまでのソーシャルメディアから、メタバースバーチャルリアリティ(VR)などの分野にも事業を展開していく方向性の中で、社名を2021年10月28日に「メタ」に変更したことは記憶に新しいですね。

コロナ禍になり、世界的に、学校の授業のオンライン化が進んだり、イベントなどもオンラインでの開催が当たり前のものとなってきました。オンラインで「ZOOM」を使ったことがないというほうが、珍しいくらいになってきたのではないでしょうか。

この2年ほどで、人々のオンライン交流が一気に身近なものとなり、私たちの普段の生活スタイルまで変わってきている気がしますよね。

メタバースは、もっと前から身近にあったサービス。

そんな中、2022年秋頃から、ネット上のオンライン交流を「さらにリアルな交流」に繋げることを可能にする仮想空間での人とのつながりの場「メタバース」が、注目を浴びるようになってきたのです。

ただ、メタバースは、突然急に出てきたものではなくて、実は20年ほど前からそれと似たようなものも含めて、サービスとして世の中には存在していたんですよね。

セカンドライフ
例えば、「Second Life(セカンドライフ)」は、すでに2003年には正式にサービスがスタートしていて、当時は少し話題にも上がっていたような記憶があります。また、サイバーエージェントの「アメーバピグ」も、メタバースに近い形でのアバターを利用したソーシャルゲームとして、2009年にサービス開始しています。
あつ森

他にも、最近では「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)なんかも、ある意味「メタバース」として紹介されることもあったりと、メタバースは新しいものようで、実は、けっこう前から身近なところのゲームの中などで、気付かぬうちに多くの人が体感したことのある世界ではあったのですね。

 

要は、現実とは違うオンライン上での「仮想現実」「仮想空間」の中で、アバターなどの自分の「分身」を使って、人と交流したり、買い物など何かしらのアクションをする世界、そういったものが「メタバース」という認識で良いのかと思います。

私がここで「認識」といったのも、実はメタバースの定義は、まだ人によって捉え方も微妙に違うところもあり、その解釈がしっかりと定まっていないというのも、現状であるからなのです。

参考に、ウィキペディアでの「メタバース」は以下のように記されていますので、ご紹介します。

メタバース (英: Metaverse) は、コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスのことを指す[1]。日本における意味合いにおいては基本的にバーチャル空間の一種で、企業や2021年以降新たに参入した人々が集まっている商業的な空間の事が主にそう呼ばれる。将来的にインターネット環境が到達するであろうコンセプトで、利用者はオンライン上に構築された3DCGの仮想空間に世界中から思い思いのアバターと呼ばれる自分の分身で参加し、相互にコミュニケートしながら買い物やサービス内での商品の制作・販売といった経済活動を行なったり、そこをもう一つの「現実」として新たな生活を送ったりすることが想定されている[2]。(出典:wikipedia

こう読むと、余計にわかりずらくなりそうですよね…!笑

VRゴーグルを使うだけが「メタバース」ではない。

また、メタバースは、あのVRゴーグルを使用してのやつでしょう?って言う印象を持つ方も多い気がするのですが、もちろんそれが活用されているケースは多いのですが、まるでその場にいるような体感のできるVRゴーグルを使用せずとも、そこが「仮想空間」であれば、「メタバース」という表現を使うケースの方が今は多い気がします。

おそらく、今はまだVRゴーグルを持っていない人のほうが多いですし、13歳以上が使用可能という年齢制限的なものもあって、特に教育業界では、メタバースを活用するという発想はなかなか生まれてこないという状況があるのだと思います。

教育界は、メタバースにネガティブ感情?

また、子どもには対面的なリアルな体験、リアルな交流こそ重要で、教育において有効だという教育観念が世論化している中で、ヴァーチャルリアリティの仮想空間での教育活動に、どちらかというとネガティブな印象を持つ教育関係者のほうが多い傾向にあるというのは、実際のところかなと思っています。

2026年までに、人口の25%が1日1時間以上メタバースやるって!?

ただ、コロナ禍で対面での学びや交流が難しい状況が長引く中、自宅からも瞬時にその場にいるような感覚を疑似体験できたり、その場にいるような感覚で人と交流しあうことが可能となるメタバースを、教育の中でも有効活用しようという動きも実際に多くでてきています。

ガートナージャパン(Gartner)の予測によると、2026年までに全人口の25%の人は、1日1時間以上をメタバースで過ごすようになるそうですよ!まさか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、過去のITの急激な進化の歴史を振り返っても、それは、ありえなくはない現実になりそうな気もしますよね。

すでに世界中の教育界でメタバースが活用されてる今…

実際に本当にそうなるかはわかりませんが、すでに、世界中の教育界でもメタバースを活用する動きが出て、実際にメタバースを活かした授業や教育関連のイベントが実施されているなど、長引くコロナ禍も影響し、さらに今後その動きが加速するイメージはありますよね。

今回は、その教育におけるメタバース活用の事例を紹介していきたいと思います。

それでは、まずは、海外のメタバース教育の事例から!

海外のメタバース教育の事例

アメリカ

Roblox(ロブロックス)、メタバース視野に教育系ゲーム開発。

roblox

昨年2021年秋頃、オンラインゲームのプラットフォームの大手Roblox(ロブロックス)は、世界中の学校(中学、高校、大学対象)向けに、メタバースを視野に入れた教育ゲームの開発を計画していると、発表しています。

ロブロックスの4700万人以上のデイリーユーザーのうち、約半数は13歳以下(約2350万人)ということで、ロブロックスが今後メタバース分野で教育系ゲームを出すとすれば、瞬く間に世界中の若者にとってメタバースがより身近な存在になることは間違いなさそうですね。

スタンフォード大学で、VR講義の授業スタート。

https://www.stanford.edu/

アメリカのスタンフォード大学では、メタ(元facebook)が開発したVRヘッドセットとVR環境を活用して実施される「Virtual People」という授業がスタートしました。

この授業の講義のほぼすべてがVRを活用して実施されていて、学び方の事例として、例えば、人種差別を受けた男性の人生をVRで体験するなどがあるようです。これまでの2次元の教科書では決して体験できない学びのあり方ですよね!

モアハウス大学で、VR活用の授業スタート。

https://www.morehouse.edu/

アメリカのアトランタにあるモアハウス大学でも、VR・AR教育企業「VictoryXR」との連携で、2021年の春より、生物学と歴史の分野でVR活用の授業が行われています。

この取り組みは、メタがVictoryXRと提携して進めている仮想大学キャンパス「メタバーシティ」の初めての事例となっています。

2022年、仮想大学キャンパス「メタバーシティ」が登場!

2021年12月に、アメリカのVR・AR教育企業「VictoryXR」が、メタ(元facebook)と提携したメタバース仮想大学キャンパス「メタバーシティ」を設立する計画を発表しています。2022年中に、アメリカの10の大学キャンパスがメタバース化されることになるのだそう。

近い将来、日本からもアメリカの大学のメタバースキャンパスに気軽に通うことが可能になりそうですね!

イギリス

サンダーランド大学で、メタバースプラットフォーム「Virbela」を活用。

sunderland.ac.uk

イギリスでは、サンダーランド大学で、「ビジネス」と「教育」に特化した3Dのメタバーズプラットフォームの「Virbela」(ヴァーベラ)が、2020年のコロナ禍から活用されています。

「Virbela」(ヴァーベラ)は、オフィス、展示商談会、学校の授業、大規模会議、カンファレンス、音楽ライブなどのイベントの実施が可能な、メタバースの大規模なプラットフォームとなっていて、日本においても、東京理科大学工学部では学術発表会(ポスターセッション)で使用されるなど、世界的に、教育機関で活用されるプラットフォームとして注目を集めています。

スタンフォード大学ビジネススクール、イギリスのサンダーランド大学などでは2020年のコロナ下でずっとVirbelaで講義をしていました。日本でも東京理科大学工学部で200名規模の学生がポスターセッション(学術発表会)で使っていますし、他の教育機関様からも多くのお問い合わせをいただいています。(出典:shigotoba.net

 

フランス

グローバルエデュケーションゲーム・メタバース「The Winkyverse(ウィンキーバース)」 (フランス)

https://getwinkies.com/jp/

ブロックチェーンテクノロジーを軸とした“グローバルエデュケーション・ゲーム・メタバース”「The Winkyverse」(ウィンキーバース)を、子どもたち対象で一般向けに2021年10月25日に販売開始したフランスの「Mainbot」が、子どもたちのメタバース教育分野において、世界から今注目を浴びています。

ウィンキーバースは、3Dのメタバース空間で、ユーザー同士交流したり、遊んだり、学んだり、自分で教育ゲームを作成したりが可能となっています。

また、独自の仮想通貨「The Winkies」使って、収益化することもできるのは大きな特徴です。

数百以上の教育ゲームが楽しめる上に、自分でオリジナルのゲームも作成することが可能な「Winkyplay」(ウィンキープレイ)と、メタバース内のロボットのデザインを楽しめる「Winkymaker」(ウィンキーメーカー)という2種類の「世界」が用意されいて、「Winkymaker」では、作ったロボットデザインをNFTに変換し、その後「OpenSea(オープンシー)」などの市場で販売することも可能となっています。

子どもたちが、学びながら楽しみながら、資産を増やしていく過程も実体験で学び得ていくことができるサービスなのです。イギリス国内の大学との連携も進められていたりと、教育界のメタバース分野で世界から注目を浴びています。

韓国

国立仁川大学校、メタバース教育のインフラ構築へ。

仁川大学校

韓国仁川市にある国立の仁川大学校では、メタバース教育のインフラの構築が進められています。

仁川市は、「XRメタバース構築事業」を推進している初の地方政府ということもあるので、そういった関連で大学も動いているのかもしれませんね。

より優秀な人材を養成するためにオンラインとオフラインが融合されたメタバース教育インフラの構築、グローバルレベルの研究所設立と研究インフラの支援、地域及び国家発展アジェンダを含めた地域社会貢献プラットフォームの構築、教育・創業・産学協力・研究を強化する最先端キャンパスの拡張の4つのモデルで本校は更なる発展に挑戦しています。(出典:国立仁川大学校

韓国政府、メタバースアカデミーや専門大学院の設立の支援へ。

2022年1月20日に、韓国政府は、現在世界シェア12位前後の韓国のメタバースを、2026年には5位に引き上げることを目標に、国内の教育含めた様々な分野でメタバースのプラットフォーム構築を支援する「メタバース新産業先導戦略」を発表しています。

教育分野においては、メタバースの人材育成として「メタバースアカデミー」を新設したり、4年生大学と連携した専門大学院の設立や運営を支援していく意向だそう。

韓国科学技術院(KAIST)、ケニアの新都市にメタバースキャンパスを開設予定。

KAIST

韓国の国立大学の「韓国科学技術院(KAIST)」は、スマートシティプロジェクトを進めるケニアの新都市「コンザテクノポリス(Konza Technopolis)」に、キャンパスの活動全てをメタバースとなる新キャンパスを開設予定です。

授業は「大規模公開オンライン講義(Massive Open Online Course: MOOC)」を活用して行われ、場所を問わずに韓国のキャンパスと同水準の授業を受講を可能にするそうです。

釜山で、メタバース活用の教材やプログラム開発がスタート。

2021年8月に韓国の釜山広域市教育庁は、メタバースを活用したAIデータの学習環境を構築するため、Unity Koreaと締結しています。

この締結により、メタバースを活用したAIデータ学習環境の構築、小中高生向けのメタバース活用の学習教材やプログラムの開発、メタバース関連の学生大会の開催などが進められることになりました。

西江大学が、メタバース専門大学院を設立。

西江大学校

韓国の西江大学は、国内初のメタバースの専門大学院を設立しています。

「メタバースビジネス」などの専攻分野があり、メタバース関連の産業界と連携し、共同で大規模なプロジェクトやインターンシップ、研究開発などを活性化させていく計画だそうです。

ソウル市、教育含め全分野の公共サービスにメタバース導入。

韓国のソウル市では、教育を含める市政の全分野の公共サービスにメタバースプラットフォームを本格的に導入する「メタバースソウル」を開発中です。 

メタバース私立科学館が昨年夏にOPEN

2021年夏には、メタバースプラットフォーム「ギャザータウン」に、ソウル市立科学館がオープンしています。

約2100人対象にメタバース内での授業も開催。

また、ソウル市の教育機関ではメタバース活用での授業も開催されていて、約2100人の生徒がアバター利用で「ギャザータウン」内で開催の理科の授業に参加していたりの事例もあります。

海外のメタバース教育事情まとめ

海外で実践されている、または現在計画中の、教育関連のメタバース事情をいくつかご紹介いたしましたが、いかがででしたか?

世界的には、韓国が特にメタバース分野にかなり力を入れており、教育におけるメターバスの活用も世界の中でもかなり進んでいるほうなのではないかという印象ですね。

また、アメリカの大学も、「メタバーシティ」の構想で、2022年中には国内の10の大学キャンパスがメタバース化するなど、今後世界的に教育におけるメタバースの活用が進んでいく方向だということは、間違いなさそうです。

これはどういうことかというと、今後、日本にいながら、世界中の大学(学校)で学ぶことが可能になっていくということ。これまでは、海外留学など海外への進路の選択は、金銭的にも大きな障壁があり、一部の限られた人しか選択できなかったようなものも、メタバース化により、より気軽に、世界中に自分の学ぶ場所を見つけられることが可能になっていくということ。学ぶチャンスに、大きな可能性と選択肢が一気に広がっていきそうですね!

教育のメタバース化(オンライン化)は、様々な懸念点なども指摘もされてはいますが、すでに世界中で実践されている事例などを参考にしながら、活用できるところは大いに活用することにより、これまで「不可能」だった選択肢を「可能」なものとする「一つの手段」として、教育のメタバース化を、捉えていくといいのではないかと思っています。

今回は、世界の教育におけるメタバース活用事例などをご紹介しましたが、次回は、日本国内における教育界でのメタバース活用事例などを調べてご紹介していきたいと思っております!

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