9月29日に投開票を控える自民党総裁選に出馬立候補している4候補者、野田聖子氏・岸田文雄氏・河野太郎氏・高市早苗氏の「こども庁」「子育て」「教育」関連分野における発言や意向をまとめてみました。
誰が次の「日本の首相」になるのかで、今後の日本の未来に大きく影響が出そうな気がしますよね。国民に直接の投票権はないのでここは見守るしかないですが、どうか、社会の中で声のなかなか通りにくい子どもを含む弱者の立場をちゃんと守ってくれる政治を主導してくれる人に、日本のリーダーになってほしいと切に願います。
そして、誰が首相になろうと、もし、弱者切り捨てや、間違った方向にいきそうになった時には、きちんと声を上げ続けることもとても大事になってくると思います。私たち国民一人一人が、政治任せにせず、きちんと政治の動きを見ていく必要性があります。
そのためにも、今回の候補者4人が、それぞれどんなメッセージを発信しているのかをきちんと確認しておくことは重要かと思います。以下のまとめは一部になりますが、参考にしていただければ幸いです。
9月22日に開かれた、子ども政策に関する公開討論に、自民党総裁選に立候補した4候補が参加し、それぞれの意見を述べられましたね。野田聖子氏、岸田文雄氏、河野太郎氏は、「こども庁」の早期設置の賛成の意向を述べましたが、高市早苗氏は「効率的効果的な組織は何かを検討」と、明確な立場を示すことはありませんでした。
野田氏は、『こどもまんなか』という世界ではじめての政策を掲げてすでにその実施への取り組みを始めているだけに、4候補の中でも「こども庁」設置には特に思い入れがありそうですね。岸田氏は、「子どもの人権」に関しての知見が深いのだろうという印象をうける発言でした。ここも大切な部分ですね。また、子育て世帯の教育費や住居費への支援の強化についても、度々述べているのが印象的です。河野氏は「こども庁」に対しは、特に子どもの自殺や虐待、貧困などに関して強い思い入れを持っている印象です。そして、高市氏は「こども庁」に関して明確な意見は述べることなく「検討」という言葉のみだったので、高市氏が首相になった場合は、「こども庁」創設への実現は遠のいてしまう可能性はあるのかなと感じました。
以下が、4候補それぞれの「こども庁」に対しての発言になります。
野田聖子氏「こども庁設置法案は急がなければなりません」
こども庁は子どもを産み育てるだけでなく、子どもに関わる大人の社会も変えていくことでもあります。
こどもまんなかという世界ではじめての政治に取り組むためにも、こども庁設置法案は急がなければなりません。
私の願いは社会の中でいちばん弱いと言われる人たちが、いつも笑顔でいられる国を作ることです。 (出典:yahoo)
岸田文雄氏「子どもの命、健康、人権を一元的にしっかり見ていくこども庁が大事」
子どもの命、健康、人権を一元的にしっかり見ていくこども庁が大事です。専任大臣を置くことも含めてしっかり考えていかないといけません。(出典:yahoo)
河野太郎氏 「子ども、家族の問題を一元的に担当する子ども庁が必要」
「子どもの自殺と虐待死ゼロ、子どもの貧困ゼロをしっかり掲げて実現したい」
「子ども、家族の問題を一元的に担当する子ども庁が必要なのではないか」(出典:nikkei.com)
「子どもの自殺と虐待死ゼロ、子どもの貧困ゼロをしっかり掲げて実現したい」と訴えた。(出典:読売新聞オンライン)
高市早苗氏「効率的効果的な組織は何かを検討」
令和の省庁再編、子ども政策推進のための効率的効果的な組織は何かを検討する(出典:yahoo)
以下、それぞれ4候補者のこれまでの、考えや発言などを様々な記事よりピックアップしました。
野田聖子 氏
#野田聖子 #だれもがわかる政治を #総裁選 #誰もが希望を持てる社会 pic.twitter.com/AFy8uUH1Il
— 野田聖子(衆議院議員 / 岐阜1区) (@noda_seiko93) September 16, 2021
“「こどもまんなか庁」の設立”
【子育て】「こどもまんなか庁」の設立。少子化から脱却 (出典:読売新聞)
“『こどもまんなか』という世界ではじめての政策”
野田氏は2022年の通常国会に設置法案を提出すると唱えた。政府・与党の検討状況に関し「『こどもまんなか』という世界ではじめての政策を掲げ、作業に取り組んでいる」と述べた。(出典:nikkei.com)
「私の願いは社会の中でいちばん弱いと言われる人たちが、いつも笑顔でいられる国を作ること」
私たちはどんな日本を見てるのでしょうか?
こども庁は子どもを産み育てるだけでなく、子どもに関わる大人の社会も変えていくことでもあります。
こどもまんなかという世界ではじめての政治に取り組むためにも、こども庁設置法案は急がなければなりません。
私の願いは社会の中でいちばん弱いと言われる人たちが、いつも笑顔でいられる国を作ることです。 (出典:yahoo)
“少子化対策への思い入れは強い”
長年の不妊治療の末、提供卵子による体外受精で2011年1月に長男を出産した。少子化対策への思い入れは強い。(2012年12月本紙より。総務会長就任で)(出典:読売新聞)
“障害のある息子を育てる実体験に基づき、子育てや福祉政策について深い知見”
不妊治療に悩み、50歳で米国で卵子提供を受けて出産。障害のある息子を育てる実体験に基づき、子育てや福祉政策について深い知見を持つ。(出典:yahoo)
“これまで主役になれなかった女性、子ども、高齢者、障害者がしっかりと社会の中で生きていける”
日本が求められているのは多様性、人口減少、高齢化の中で次の日本を作るために、これまで主役になれなかった女性、子ども、高齢者、障害者がしっかりと社会の中で生きていける、そして生きる価値があるんだとそういう保守の政治を自民党の中で作り上げていきたい」と語った。(出典:tokyo-np.co.jp)
野田氏はこれまで女性活躍や子育て施策などの充実を政治活動の軸に据えて行動してきた。14日に更新した自身の会員制交流サイト(SNS)でも、「『子ども・女性・障がい者・介護政策、貧困の格差』に触れている候補者がおらず、とても残念な気持ちになった」と記して他候補との差別化を図っている。さらに「コロナ禍で女性たちが抱える孤独感や困難に寄り添うことから始めたい」と決意を示した。(出典:tokyo-np.co.jp)
“選択的夫婦別姓の実現を目指す”
【多様性】選択的夫婦別姓の実現を目指す(出典:読売新聞)
“乳児用液体ミルクの普及などに力を入れる”
不妊治療を経て子どもを産んだ経験から、乳児用液体ミルクの普及などに力を入れる。(2017年8月本紙より。総務相就任で)(出典:読売新聞)
岸田文雄 氏
皆さんにお願いがあります。私一人の発信力には、限界があります。しかし、あなたがともに闘ってくれるのであれば、もっともっと多くの方に、私が目指す新しい自民党、新しい日本の姿を知ってもらうことができます。どうか、力を貸してください。#チーム岸田 をつけて、応援のツイートをお願いします。 pic.twitter.com/LTXAiqqb6a
— 岸田文雄 (@kishida230) September 14, 2021
「子ども庁」創設の検討
子ども関連の施策を一元的に扱う「子ども庁」創設の検討を盛り込んだ(出典:読売新聞)
“子育て世帯の教育費や住居費への支援を強化”
自民党の岸田前政調会長は、中間層の拡大に向けて子育て世帯の教育費や住居費への支援を強化し「令和版所得倍増」を目指す考えを示した。 (出典:yahoo)
岸田氏は「政策、予算、法律を一元化し、各省の縦割りの壁を打破しないといけない」と強調。こども庁を創設して、専任の閣僚を置き、子育て家庭への教育費や住居費支援を充実させるべきだと主張した。(出典:読売新聞オンライン)
“非正規や女性、一人親、やはり困っている方から支給を始めていくというのが順番”
岸田氏:「現金を給付するということは、私も大事だと思います。しかし、非正規や女性、一人親、やはり困っている方から支給を始めていくというのが順番だと思います。一律給付を決して否定しませんが、まずは支給すべき対象はしっかり絞って、説明をしっかりできる形で支給していくことが大事だと思います」(出典:yahoo)
学校での性教育「日本社会にふさわしいあり方を考えていきたい」
子供の性被害防止や男女平等社会の促進に関連し、幼少期から学校で性教育を行う必要性に関しては「日本社会にふさわしいあり方を考えていきたい」と、検討を進める意向を示した。(出典:産経新聞)
選択的夫婦別姓制度→「導入を目指して議論をすべきだ」
岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=は15日のBS-TBS番組で、選択的夫婦別姓制度について「導入を目指して議論をすべきだ」と述べ、導入に意欲を示した。(出典:毎日新聞)
“乳がん検査、子宮がん検査の費用、あるいは出産費用も思い切って支援”
岸田氏は「日本は、女性向けの政策予算がOECD調査でみても世界平均の半分以下だ」と説明。
具体的な予算の拡充案として「乳がん検査、子宮がん検査の費用、あるいは出産費用も思い切って支援することで実質ゼロにするとか、さまざまな予算的な後押しも必要」と語った。 (出典:businessinsider.jp)
河野太郎 氏
自民党総裁選への立候補を決意しました。
日本を前に進める。
みなさんと一緒になって新しい価値を生み出し、世の中をみんなのために便利にしていく。そして、手を伸ばせば欲しいものを掴むことができる。
そんな温もりのある国へ。それを引っ張っていくリーダーになりたいと思っております。 pic.twitter.com/frFuhwPgrg— 河野太郎@自民党総裁選 (@konososaisen) September 10, 2021
オンライン授業に関する考え
不登校や病気療養中の子供たちのように、学校で学びたくても学べない子供たちがオンラインで授業を受けることによって、出席扱いとして、学習の成果を評価に反映することもできるようになります。
感染症や災害などの非常時には、校長の判断によりオンラインを活用した授業を「特例の授業」として位置づけ、指導要録に記録することも可能になります。(出典:河野太郎公式サイト)
選択的夫婦別姓制度・同性婚→「いずれも賛成」
、選択的夫婦別姓と同性婚の制度化について「いずれも賛成だ。こういう価値観が問われる問題については、国会で党議拘束をやめて、広くご議論をいただくのがいいのではないか」(出典:毎日新聞)
子どもの貧困「若いうちに妊娠するというのが引き金になっている」
河野氏は深刻化する「子どもの貧困」について、10代の妊娠率や未婚の妊娠率、早期の離婚率が関係していると指摘した。その上で、「貧困の再生産」を問題視し、「若いうちに妊娠するというのが引き金になっている」と指摘した。(出典:ryukyushimpo.jp)
「保育士さんたちの処遇をしっかりやっていきたい」
河野行革担当大臣:「保育士さんたちの処遇をしっかりして、安心して子どもたちをお任せできます、ということができるような処遇の改善しっかりやっていきたい」(出典:news.tv-asahi.co.jp)
“子育て支援など未来につながる投資が必要”
河野太郎行政改革担当相は、22兆円の需要不足(GDPギャップ)を「なんとか埋める必要がある」と述べ、子育て支援など未来につながる投資が必要だと強調した。 アベノミクスで企業利益は拡大したが賃上げは不十分だっとして、賃金を上げた企業に対して法人税減税のインセンティブ付けたいと強調した。(出典:reuters.com)
“子ども・子育て庁というようなものを作りたい”
子ども・子育ての議論をするところ。この子ども・子育ては省である必要はないかもしれませんが、少なくとも、そこを積極的に見るこども庁のような役所があれば、そこにリソースをつけるんですという意思表示にもなると思います。厚労省を分ける時に子ども・子育て庁というようなものを作りたい、意思表示をしっかり出していきたいと思っています(出典:yahoo)
「子どもの自殺と虐待死ゼロ、子どもの貧困ゼロをしっかり掲げて実現したい」
河野氏は、「こども庁をつくる以上、何を実現するかを明確にしないといけない」と指摘。「子どもの自殺と虐待死ゼロ、子どもの貧困ゼロをしっかり掲げて実現したい」と訴えた。(出典:読売新聞オンライン)
“フリースクールなどへの支援を強化したい”
河野氏は「不登校の子供が増えると、受け皿も必要になる」と述べ、フリースクールなどへの支援を強化したい考えを示した。(出典:iza.ne.jp)
“使える英語ではなく、入試英語のための教育になっている”
TICAD7でも明らかになったのは日本の語学教育の貧困。中小企業のほとんどで英語でビジネスをできる人材がいない。いわんやフランス語人材。使える英語ではなく、入試英語のための教育になっている。これは文科省にきっちりと対応をしてもらわないと。英語教育のゴールを大学入試にしてはいけない。
— 河野太郎 (@konotarogomame) September 1, 2019
少子化対策”いろんな不安や負担を社会でしっかりサポート”
子育て楽しい、そしていろんな不安や負担を社会でしっかりサポートすることができれば少子化問題にも歯止めをかけることができるんだと思います。(出典:yahoo)
高市早苗 氏
“毅然と教えるべきことを教え、しっかりとした躾を行う”
家庭と学校がそれぞれの責任を担い、毅然と教えるべきことを教え、しっかりとした躾を行うことによって、日本が直面する課題の多くが解決に向かうと確信しています。(出典:高市早苗 公式HP)
「公徳心・生命観・勤労観・国や郷土を愛する心を育みます」
教育の目標として、「道徳心」「自主及び自律の精神」を培うとともに「勤労を重んずる」「公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参加し、その発展に寄与する」「生命を尊び、自然を大切にし」「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度を養うことを記しました。「家庭教育」の規定も新設しました。教育基本法改正を受けて、関連法の改正や学習指導要領の改訂も実施されましたが、教科書記述内容や教育現場での取組みへの反映は不十分です。高市早苗は、「改正教育基本法」の崇高な理念が完全に実行される日まで、教育改革への挑戦を続けます。先ずは、基礎学力と体力の向上とともに、公徳心・生命観・勤労観・国や郷土を愛する心を育みます。(出典:高市早苗 公式HP)
“「AI教育」の必修化 “
現在の「プログラミング教育」に加えて「AI教育」の必修化を目指し、「情報リテラシー教育(情報セキュリティ・情報モラルを含む)」の推進に取り組みます。都道府県立大学、高専、農業・工業・商業高校などにおける「デジタル対応力」を強化します。(出典:高市早苗 公式HP)
「ビーシッター減税、家政士減税で控除する」
1人で抱えている方は応援しないといけない。ベビーシッター減税、家政士減税で控除する。国家資格ではないので減税できないと言われているが厚生労働省の政令を変えればいい。(出典:news.goo.ne.jp)
“低所得世帯に児童手当を18歳まで支給”
高市氏は低所得世帯に児童手当を18歳まで支給することを打ち出した。(出典:読売新聞オンライン)
選択的夫婦別姓制度→「どちらかと言えば反対」「家族が崩壊する」
「高市前大臣は選択的夫婦別姓制度に反対しています。今年2月には同制度導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を連名で、地方議員に送っていたことも判明。そのやり方は『地方議会への圧力だ』と問題視されました」(全国紙記者)
さらに高市前大臣は’17年、『朝日新聞』の調査で同性婚に対して「どちらかと言えば反対」とコメント。(出典:yahoo)
昨年から今年にかけて自民党内で進んでいた「氏制度の在り方に関するワーキングチーム」の議論でも、選択的夫婦別姓については強く反対の姿勢を打ち出した。「家族が崩壊する」などとして、自民党有志とともに42の都道府県議会議長に反対を呼び掛ける書面を発送したことも注目を集めた。(出典:yahoo)