通知表も時間割もない公立小学校!長野県伊那市「伊那小学校」についての情報まとめ。

2022年1月29日放送の、日本テレビ「世界一受けたい授業」の人気移住地ランキング特集で、長野県伊那市の「伊那小学校」が紹介されていましたね!

番組をみて、伊那小学校に興味を持った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、その伊那小学校について、調べて情報をまとめてみたいと思います。

伊那小学校の場所はどこにある?

伊那小学校は、長野県伊那市にある公立小学校です。住所は、長野県伊那市山寺3221。

実際の場所を、ストリートビューでも確認できますよ↓

明治5年に創立された「筑摩県第26小学校」が伊那小学校の最初の名前。とても歴史の長い学校だということがわかりますね。

伊那小学校の児童数は?

1学年3クラス、特別支援学級7クラスがあります。それ以外に「ことばの教室」もあります。児童数は、約600人(H28年時点)います。

伊那小学校の教育目標・児童目標は?

教育目標は、「眞事(まこと)」「眞言(まこと)」「 誠 (まこと) 」となっていて、児童目標は「こつこつ勉強する」「友がきをつくる」「とことんやり抜く」となっています。

公立ではかなりレア!60年以上「通知表のない学校」

伊那小学校は公立小学校では、かなり珍しいとされる「通知表のない学校」としても有名ですよね。通知表の廃止は、実は、かなり前の昭和31年度から廃止されているのがまた驚きですよね。

それ以降、通知表を廃止した代わりに実施したのは、一人ひとりの子どもの学業・性格・行動・身体に関して、日々の生き生きとした姿を中心に、父母と直接話し合う「期末懇談会」でした。

チャイムも時間割もない!

伊那小学校は、チェイムも時間割もない公立小学校としても有名です。子どもたちの没頭や興味を途中で阻害しないためというのが、その理由だそう。

チャイムや時間割もない。「1コマ単位、教科単位で学びを区切ってしまうと、興味を持って没頭している子どもたちの活動を阻害したり、回り道したからこそ実感できる大事なことに至れなくなったりするおそれがあるからです」と、福田氏は説明し、こう続ける。(出典:yahoo

教室にもとらわれない⁉︎

伊那小学校には「内から育つ」という理念があり、授業も子どもたちのアイデアでどんどん進められます。そのため、目的に応じで教室を飛び出し、校外の林になることもあるそう。

「内から育つ」という理念のもと、子どもたちの発案で進めていくため、教室にもとらわれない。二月のある日、四年秋組の学習の場は校外の「林」。公開学習指導研究会で国内外から訪れた教員らは、そこに広がる光景に驚いた。(出典:中日新聞

40年以上まえから取り組む「探究型総合学習」

伊那小学校は、「探求型総合学習」に力を入れている公立小学校としても有名ですね。日本では、1998年から学習指導要領の中で「総合的な時間」が設けられるようになったのですが、伊那小学校はそれ以前にすでに、総合学習の実践に取り組んできています。

全学年が、クラスごとに探究的なテーマに取り組んでいて、1、2年生の「総合学習」では「自然・社会」「言語」「数」「表現」「道徳教育」「特別活動」の領域を学び、3年〜6年生は、教科学習などもやりながら、テーマに沿った「総合活動」を中心にして学んでいくスタイルを実践しているのです。

特別支援学級も充実!

特別支援学級が7クラスもあるということからもわかるように、伊那小学校の特別支援教育も大変充実しています。
知的障害学級、情緒障害学級、難聴学級、言語障害・通級指導教室、病弱・身体虚弱学級(伊那中央病院内に開設されている院内学級)と、その子の特性によって、クラスが分かれていて、きめ細やかな対応がされています。

公立なのに!? 伊那小学校が特色ある教育実践をする背景は?

大正時代に「新教育運動」というものが全国的に展開されていて、特に長野県では「新教育運動」が活発な地域でした。

それゆえに、長野県ではその頃から「子ども中心」という独自の教育感が市民の中に根付くようになり、その中でも、1918年4月から長野師範学校で研究学級を実践した淀川茂重氏の理念が、伊那小学校の教育のベースとして受け継がれたと言われています。

大正期に新教育運動が全国的に展開される中、長野県はとくに運動が活発に繰り広げられ、子どもを中心に捉える独自の教育観が醸成されていった。同校の教育実践の土台に据えられた「子どもは自ら求め、自ら決め出し、自ら動き出す力を持っている」という「子ども観」も、1918年4月から長野師範学校で研究学級を実践した淀川茂重氏の理念を受け継いだものだという。(出典:yahoo

長野県は、他にも大日向小学校や、風越学園など、子ども主体の多様な学びの取り組みをしてる学校が多くあり、多様な教育が展開されるエリアとしても近年とても注目されていますよね。そういった教育を求めて家族で移住するケースも多いようで、今後もどんどん注目度があがっていきそうです。

その中でも、伊那小学校は公立小学校なので、そこに住めば「通える」となりますし、経済的な面でも伊那小学校を目的に移住する家族も今後も増えていきそうな気がします。

こういった特色ある公立小学校が、全国的にも増えていき、多種多様な子どもたちの学びの選択肢がどんどん広がっていくといいですね!

☆伊那小学校のHPはこちらになります☆

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